入れ歯について

入れ歯とは?

説明入れ歯とは、失った歯や歯ぐきの形態と機能を補うための人工的な装置です。不幸にも体の一部を失った場合、手を失えば義手、足を失えば義足、目を失えば義眼というような人工的な装置で補うことになります。歯を失うと見た目(社会性)はもちろんですが、お口の機能も低下してしまいます。お口の主な機能には咀嚼(噛むこと)、発音(会話)、嚥下(栄養摂取)、見た目(社会性)などがあります。

どれも日常生活においてなくてはならない重要な機能です。まだ咬めてるから大丈夫、入れ歯は煩わしいからしたくないという人が残念ながらおられます。
人工的な装置を体の一部として使うことは、想像以上につらく困難な事だと思います。最近は入れ歯にも様々な種類があり、今までお使いの入れ歯よりも快適で使い易い入れ歯が作れるようになりました。お困りの方は、是非一度ご相談下さい。

部分入れ歯とは?

歯が抜けてしまい、ブリッジの適応とならない場合には、部分入れ歯による治療になります。保険治療の場合には金属のバネが付いたタイプの部分入れ歯しかありませんが、保険外治療の場合にはバネが付いていないものなど、様々なタイプのものがあります。また、入れ歯治療は保険内・保険外に関わらず、アゴの骨や歯ぐきの土手の部分が加齢とともにだんだんと痩せて合わなくなるため、定期的な調整が必要です。

部分入れ歯にはどんな種類があるの?

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ノンクラスプデンチャーの裏話:ノンクラスプデンチャーは見た目、装着感という点では非常に優れていますが、残っている歯の状態によっては使用できないことがあります。 また、治療費も他の保険外の治療法と比べると一見安いようですが、定期的に作り直す必要があるので長期的に見ると安いとは言えません。 「とにかく見た目が一番良いのがイイ!」という人には非常にオススメですが、メリット・デメリットをよく考える必要があります。 また、ノンクラスプ義歯には他にもフレキサイトやバルプラストなど、数種類のものがあります。 いずれのノンクラスプ義歯も比較的短期間(2~3年程度)で定期的に作り直す必要があり、噛む能力も低い場合が多いので、将来インプラントやブリッジなどを行うまでの時間稼ぎや一時的な仮歯として使用することが多いです。

総入れ歯とは?

歯が1本も残っていない場合には、総入れ歯(総義歯)による治療になります。健康保険適応の総入れ歯はプラスチックのものしかありませんが、保険外の総入れ歯には様々なタイプのものがあります。また、入れ歯治療は保険内・保険外に関わらず、アゴの骨や歯ぐきの土手の部分が加齢とともにだんだんと痩せて合わなくなるため、定期的な調整が必要です。

総入れ歯にはどんな種類があるの?

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1.保険の総入れ歯(レジン床)

レジン義歯床がプラスチック(レジン)で出来ています。プラスチックの入れ歯は分厚くなりやすく、しゃべりにくかったり、違和感が強かったりすることがありますが、治療費が安い、修理がしやすいといったメリットもあります。

メリット:ほとんどの症例で使用することができる。保険適応なので安価。

デメリット: 咀嚼能率(ものを噛む能力)が低い。(天然の歯の約10~20%)違和感が強い。アゴの骨がだんだんと痩せてくることで、徐々に合わなくなってくる。 (定期的な調整が必要)口の中で落ちたり外れたりしやすい。

通院回数 :最短で通院5回。(型取り→精密な型取り→噛み合わせの決定→仮入れ歯の試適→装着) ※ただし、粘膜に問題があった場合などにはそれに対する治療を行う必要があるので、治療期間が上記よりも長くなります。

2.金属床義歯(コバルトクロム・チタン・ゴールド製)

金属義歯床が金属で出来ています。金属は強度が強いので入れ歯を薄くすることができ、保険のものよりもしゃべりやすく、違和感が少ない入れ歯を作れる可能が高くなります。

メリット:ほとんどの症例で使用することができる。 入れ歯を薄くすることができるので、保険の総入れ歯よりはしゃべりやすく、違和感も少ない。 金属は熱伝導性に優れているので、食事をした時の温度感覚が自然に近くなる。 汚れが付きにくいので清潔。
保険のものよりもピッタリと合った入れ歯ができる可能性が高い。 割れにくく、変形しにくい。

デメリット:咀嚼能率(ものを噛む能力)が低い。(天然の歯の約10~20%) 修理が難しい。 (修理のたびに金属が分厚くなってくるので、金属床義歯本来のメリットが失われる)アゴの骨がだんだんと痩せてくることで、徐々に合わなくなってくる。(定期的な調整が必要) 落ちたり外れたりしやすい。 金属床義歯には「コバルトクロム合金」という金属が最もよく使用されているが、この金属は金属アレルギーの原因となりやすい。(金属の部分にチタンを使用すれば、この問題は解決できます) 値段が高い。

通院回数:最短で通院5回。 (型取り→精密な型取り→噛み合わせの決定→仮入れ歯の試適→装着) ※ただし、粘膜に問題があった場合などにはそれに対する治療を行う必要があるので、治療期間が上記よりも長くなります。

金属床義歯の裏話:金属床義歯は値段が高く修理も難しいので、まず保険の入れ歯を使ってみて、それで納得がいかない、より良いものにしたいという場合に使用するのが良いと思います。また、金属床義歯自体は強度が強いので割れたり変形したりすることはほとんどありませんが、それでもアゴの骨のほうがやせて変形してしまうことが避けられないので、いずれ作り直さなくてはならなくなります。(金属床義歯は変形せず、半永久的に使えると勘違いしている人がたまにいるので念のため)そのほか、保険の入れ歯ではよく噛めない、入れ歯が安定しない、痛みがあるという場合には金属床義歯は適当ではありません。このような場合には金属床義歯ではなく、シリコン義歯やインプラント義歯のほうが良いでしょう。

3.インプラントオーバーデンチャー(インプラントで総入れ歯を安定させる)

インプラントインプラントオーバーデンチャーとは、アゴの骨にインプラント(人工歯根)を埋入し、インプラントの土台と総入れ歯をアタッチメントで装着するという治療法です。

総入れ歯をお使いの方で、下あごの歯ぐきの土手が著しくやせてしまった方や上あごの床の部分をくり抜きたい方に有効な治療方法です。
総入れ歯をインプラントで安定させることができるので、咀嚼能率(ものを噛む能力)が回復し、義歯がガタつくことにより発生する痛みなども軽減させることができるなど、多くのメリットがあります。

ただし、手術が必要になるということと、治療後のメインテナンスをしっかりと行える人でないと向かないということ、治療費が高いということなどのデメリットもあります。

インプラント義歯の費用

上顎:約180万円 (インプラント埋入4本+総義歯の費用)

下顎:約120万円 (インプラント埋入2本+総義歯の費用)

インプラント埋入1本30万円、総義歯片方60万円で計算。 総入れ歯を安定させるためには上は4本、下は2本のインプラントが必要と言われていますが、ケースにより必要な本数は変わります。

インプラント義歯のメリット:入れ歯を安定させるのに有効である。入れ歯ががたつくことにより発生する痛みも大きく軽減させることができる。 入れ歯がお口の中で安定するので咀嚼能率(ものを噛む能力)が改善される。 アゴの骨に直接噛む力が加わるため、アゴの骨が徐々に溶けてしまうのをある程度防ぐことができる。 通常の入れ歯より違和感を少なくでき、より自分の歯に近い感覚に回復することができる。 入れ歯が落ちたり外れたりすることがほとんどない。

インプラント義歯のデメリット:手術が必要。(通常は簡単な麻酔のみで、治療時間は1~2時間前後) 治療期間が長い。 (インプラントのネジが骨としっかりひっつくまで、3~6ヶ月程度待つ必要があります) アゴの骨やメインテナンスの状態等によっては、インプラント義歯が向かない場合がある。 値段が高い。

インプラント義歯の治療期間: 約4~8ヶ月。 (インプラントが骨としっかり引っ付くまで、3~6ヶ月程度かかります) ※骨を造る治療が必要な場合には、さらに治療期間が長くなります。

入れ歯の使用に関しての注意事項

・まず入れ歯をお口に入れることに慣れてください。

・お口に入れることに慣れたら、次は発音練習です。声を出して本を読むのが効果的です。

・入れ歯に慣れたら、いよいよ食べる練習です。最初は食べやすい食物を選び、小さく切って食べるようにしましょう。(出来るだけ左右均等に噛むように意識してください。)

注意・熱い食物に気を付ける。(入れ歯には温度感覚がないため)

・総入れ歯では前歯での噛み切りはほとんど出来ません。

・圧迫感がある場合には入れ歯を時々外し、しばらくしてから再び装着するようにしましょう。

・これを繰り返しながら、徐々に装着している時間を長くするようにする。

・痛みがある場合には入れ歯を外しておき、次回の予約で義歯の調整をしてもらう。

・アゴの骨が少しずつやせていくと合わなくなってくるので、定期的な調整(入れ歯の裏打ち)が必要です。

入れ歯のお手入れの方法

お手入れ入れ歯を清潔に保つことは、残っている歯が虫歯や歯周病になるのを防ぎ、歯ぐきや粘膜が炎症を起こすのを防ぐために非常に重要です。

入れ歯は流水下で専用のブラシを使って清掃しましょう。 必要に応じて入れ歯洗浄剤(ポリデントなど)を使用し、 磨き砂などの研磨剤は入れ歯を傷付けるので使用しないようにして下さい。

また 寝る時は、基本的に義歯は外しておきましょう。 (外した入れ歯は良く洗い、コップなどに水を入れその中に保管して下さい)
※場合によっては、寝る時も入れ歯を装着したままにするように歯科医師が指導する場合があります。そのような場合には、担当の歯科医師の指示に従って下さい。

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